「ハレ」と「ケ」現代に消えた言葉とは

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こんにちは。

じねん東洋はり灸院です。


前回は「母親の味」について書きました。

今回はのこ流れでとっても大切な「ハレ」と「ケ」について書いてみたいと思います。



その前に、「陰陽論」について簡単にご紹介しますね!



陰陽


   

「陰陽論」では、「陰(いん)」と「陽(よう)」の2つに分けます。



この時、中庸バランスよく循環している状態が、とてもいい状態であると説いています。


もちろん、これは身体にも当てはまっていて、身体の中の「陰」と「陽」がバランス良く循環しているのが健康な状態です。

(また東洋医学の概念は個別に投稿しますね)


「ハレ」と「ケ」も同じです!




「ハレ」と「ケ」




ハレとは「晴れ/霽れ」、“ケ”とは「褻」と書きます。



ハレは、『晴れ着』『晴れ舞台』などありますね。

ケは、明治時代以前は「ケ着」と言われたそうですよ。



(日本は明治維新をきっかけに大きく変わり果てています)



特別な「ハレ」があり、日々の何気ない「ケ」がありますが、どちらも同じひとつの「暮らし」です。



ハレだけ、ケだけ、陰だけ、陽だけ

ではおかしくなってしまいます。  どちらもバランスが大事です。 



かつての日本の食事はご飯と漬物が基本で、お魚やお肉などはお祭りやお祝いごとなどの「ハレ」の日の料理でした。 

 


しかし、戦後から高度経済成長を経て、大衆消費社会になったことで、派手な物、美味しい物が手軽に消費出来るようになり、


ハレとケの区別が曖昧になった(どちらかと言えばハレが続いている状態になった)と言われています。





日々の何気ない「ケ」の料理があるからこそ、「ハレ」の料理が有り難く特別なものになる。



しかし、豊かになった現代では、「ハレ」の料理を用意するのも、作るのも簡単になりました。 


それはとても便利であり良いことですが、だからと言って「ハレ」の料理ばかりでは胃腸にも負担がかかりますし、豪華に「ハレ」にしなければと思うと、心も疲れてしまいますよね。 



「ハレ」でいることが多くなることは、一見聞こえは良さそうですが、実は「ハレ」と「ケ」、言い換えると「陰」と「陽」のバランスがひどく崩れているのです。 



これでは、良い状態、健康な状態であるとは言えませんよね。


「ハレ」と「ケ」も、「陰」と「陽」と同じようにバランスよく循環している、良い状態にしたいです。   



では、どうすればバランスが整うのか?


それは日々を丁寧に過ごすことが「ケ」を大事にすることにつながっていきます。



「ハレ」は幸せだと感じるのはあたりまえですが、

「ケ」の幸せ、日常の豊かさに気づくことが肝心です。





目先のことだけ・華やかなことだけにとらわれず、日々の何気ないことをおざなりにせず大事にする。 



自分ときちんと向き合い、身体の声を聞く。 


四季を大切にして、季節にあった過ごし方をする。 



鍼とお灸は、そんな生活を丁寧に過ごすのにとても適したものだと思っています。  今のような薬や手術がなかった遥か昔から、人々の健康と生活に根ざしてきたものです。   



鍼灸は、気や陰陽、五臓六腑を整える治療法です。

本来の働き=整った陰陽バランスに戻すことができます。 



また、鍼灸を続けることで、陰陽のバランスをそもそも崩れにくくすることができます。   


身体の陰陽バランスが整うと、心も身体も整う。そうすることで、自ずと生活(ハレとケ)も整っていきます。



まずは、少しだけでも中庸・日常のバランスを見直してみませんか?




最後まで読んでいただきありがとうございました。

あなたにお役立ちできたら嬉しいです。



次回は、「体がしている体からの毒出し5選」になります。


当院では、根本的な症状の改善を処置させていただいております。 気になられて方はお問い合わせお待ちしております。




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